大勢で行うのが良いシーン

大勢で人材育成研修を行う

社員に行う人材育成研修は、少子高齢化で人材の確保が難しくなっている現代において、企業間の競争を勝ち抜いていくためにとても重要です。研修の形態は大まかに、個人・少人数・大人数のスタイルがあります。特に、年功序列の構造がなくなってきている企業も少なくなく、各年代層や役職別に研修を行うよりも、大勢で企業の課題や目標などを学び合える大勢での研修は会社の全体像を掴みやすく有効になっています。大人数の研修でよく活用されている技法に集合型研修があります。テーマに関する知識などを講師が一方的に伝達する方法で、教育機関などで誰しも経験があるので親しみやすく心理的抵抗が少ないのが特徴です。また、会場と講師がいれば比較的容易に開けるので、会社で新しい情報などを伝えたいというシーンでも広く活用されています。

大勢で研修を行う際に講師が気を付けるポイントは?

どうしても集合型研修は、講師の話が一方的になりやすいので気を付けなければいけません。何の対策もせずに行うと、受講者は講師から教えてもらうという受け身の体制になり、自ら考えて行動する主体性を損ないかねません。対策として、一方的な話にならないように話の中に質問手法を用いてやりとりを多くしたりグループ検討の時間を取り入れるなど、参加型の研修になるように工夫が必要です。また、視聴覚教材を使用して興味や関心を引いたり、実例にたとえ話を用いて話の内容を受講者が理解しやすくすることも大切です。その他にも、あらかじめ講義のテーマを社員に知らせておき、問題意識を持って参加できるような状況を作り出しておくのも一つの方法です。