少人数にすると生じ得る問題とは

一人ひとりの積極性が求められ物怖じする人がいる

日本の教育システムでは、積極的な発言をしたり、間違いを恐れずに提案をしたりするための教育が重視されていません。そのため、人材育成研修を少人数制でやったとしても、メンバー一人ひとりからアイディアや発言を引き出すことが難しくなってしまうというデメリットがあるのです。本来ならば少人数制でグループを作ることで、積極的な発言やアイディアを引き出すことが可能になるものですが、日本では逆効果なのです。どうしても周囲の様子や人の顔色を伺う習慣が身についているので、なかなか積極的な発言を引き出すことができません。このような場合、誰かが進行役になり、指名をして発言をしてもらったほうが、アイディアを引き出すことができます。

できるプロジェクトに限りがある

少人数制の研修の場合、できるプロジェクトの規模がどうしても小さくなってしまいます。人数が少ないので大きなプロジェクトには向いておらず、どうしても制限がかかってしまうのです。少人数制は企画の案を出すことには長けたスタイルではありますが、いざプロジェクトを動かそうとなると、少人数制では人手が足らないのです。そこで、まずはプロジェクトの立案の仕方を少人数制で学ぶプログラムに切り替えて、プロジェクトの運用は人員を増やして実施するようなカリキュラムに変えてみることで少人数制でも研修を継続することができます。研修は人数に合わせて臨機応変にプログラムを変えてみることで、少人数制のデメリットを克服できるのです。